[歴史のシミ][#3] 「デジタル教科書」という用語

 「デジタル教科書」という言葉が注目を集めています。しかし、今日の文脈でこの言葉は明確な定義づけをすり抜けてバズワード化してしまっています。 一体、デジタル教科書という言葉はどのように登場したのか。少しばかり歴史を探ってみることにしましょう。— 最初の取っ掛かりとなりそうな資料として、関幸一氏が「デジタル教科書 −デジタル教科書の過去・現在・未来−」(『情報教育資料32号』20120210)という論考を書いています。関氏の論…

[歴史のシミ][#2] 「ミレニアムプロジェクト『教育の情報化』」

 教育情報化に関する過去の資料を漁ろうとすると、否応なくインターネット上の情報リソースを掘り起こさなければならないときがあります。 ところが、ネット上でのみ公開されていた情報は、役目や関連事業が終わったりすると削除されることもありますし,サイト・リニューアルやサーバー引っ越しなどのタイミングで失われたり、リンク切れになっているものも珍しくありません。 ネットの世界には、「後から参照したいもの」を保存する手段がいくつかありますので、それを…

[歴史のシミ][#1] 『情報教育に関する手引』

 『情報教育に関する手引』というものがあります。学習指導要領の改訂と歩調を合わせて作成され,現在は『教育の情報化に関する手引』という名前になっています。 今回のネタは,平成元年の学習指導要領改訂の時に初めて登場した『情報教育に関する手引』が一体何年に作成されたのか,です。 「手引」の最新版である『教育の情報化に関する手引』(平成22年)を参照すると,明確に「平成2年7月」という日付が書いてあります。つまり1990年です。 ところが,興味…